人事・労務・給与・就業の「あ、そうなんだ」

仕事をしながら、「あ、そうなんだ」と思ったこと、あれこれ

サイコロジカル・セーフティは、何故重要なのか?

サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)。

日本語だと、「心理的安全性」と訳されている場合もあります。

 あのグーグルの「分析チーム」が、「生産性の高い働き方を実現する要因」を調査し、さんざん難航した結果、たどりついた結論だそうです。

 

心理的安全性とは?

 

簡単に言えば、「メンタルな要素が重要で、一緒に働く仲間への心遣い、配慮、共感などが、上手く機能しているグループ(チーム)は成功している確率が高い」ということです。
たとえば一つのチーム内でミーティング等をした時に、誰か一人だけ・・例えばリーダー一人・・が喋りまくって、他のチームメイトがほとんど黙り込んでいるような場合は失敗する可能性が高い。 

逆に、チームメイト全員がほぼ同じ時間だけ発言するチームは成功する可能性が高いというようなことが言われてます。
それをルールとして、押し付けて実現するのではなく、自然にそうなるような雰囲気が、チーム内で醸成されることが重要なのだそうです。 

一緒に働く仲間への心遣い、配慮、共感などを、上手く機能させる・・とか。

本来なら、日本人の得意分野だと思うのですけどね。

そういう結論が、グーグルで極めて統計学的に行った調査結果としてでてくるあたり、働くのが人間であるかぎり、そのあたりは世界共通なんだなあ・・と思います。 

ただ、活発に発言しあうといっても、ちゃちゃをいれるだけだったり、雑談みたいな内容ばかりでは意味がありませんし、サイコロジカル・セーフティ(心理的安全性)が高いといっても、ただの仲良しグループでもダメでしょう。 

これは、ベースが非常にシビアなグーグルという企業の中において・・という前提に基づく調査結果である点を意識しておかないといけないと思います。 

とはいえ、その意味するところはわかりやすく、納得性もあります。 

適度な緊張感と規律と、このサイコロジカル・セーフティ(心理的安全性)を両立されているチームは成功の可能性が高いというのは、日本の企業でも十分に参考にすることが可能だと思いますね。