とうとうでてきた?ロボットハラスメント(ロボハラ)
ロボハラ(ロボット・ハラスメント)と初めて聞いた時は、とうとう、ロボットが人間をいびる事態が発生したのかと思って、驚きました。
だって、アシモフの3原則
- 第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
- 第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
- 第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
が破られたということですから。
でも、よく内容を見てみると、そういうことではありませんでした。
ここで言われているのは、工場や農業の作業場などに、人間と協調して働く場合に発生しうる問題のことを、ロボハラと総称している感じでした。
たとえば、
- 人間の存在を感知しないまま動き続けて人間を傷つけるケース
- 規格外のものを感知できずに破損させてしまう様なケース
のような直接的な問題は「急性ロボハラ」です。
いっぽう
- ロボットが作業主体になってしまい、人間の主体感・やりがいを奪う
- ロボットが例外判断し人間がかかわらない事で二次災害のリスクを残す
みたいに、時間がたってから問題として認知されてくるような場合が「慢性ロボハラ」です。
どちらも、人間と協調して働くことを考える上で、ロボットの機能検討時に考慮すべき課題として取り上げられています。
例えば、「力触覚」のようなスポンジなどの柔らかいものも、堅いものも触った時点で判断し、適切な力加減で握ることができる人間の能力をもっと、ロボットにとりいれていくことで、解決をはかるとか、そういう話でした。
いやあ、よかったです。
ロボット上司が、ロボットアーム振り上げて、人間の部下をどやしつけているような図でなくて・・。