人事・労務・給与・就業の「あ、そうなんだ」

仕事をしながら、「あ、そうなんだ」と思ったこと、あれこれ

血族・姻族・直系親族という耳慣れない言葉の意味!

日常では全く使わないのに、人事労務・給与計算等の業務をすると、そこかしこで出会う言葉が、「◯◯親等の親族」とか「◯◯親等以内の血族」みたいな、本人と家族の関係をあらわす。古めかしい言葉です。 

例えば、「扶養親族」の条件には「6親等以内の血族または3親等以内の姻族」なんて書いてありますし、「扶養家族」の条件には、「直系親族または直系親族以外の3親等以内の親族」などと書いてあります。 

血族?姻族?親等?って、クエスチョンマークがいっぱいでますね。これを読んで、すぐ例えば叔父叔母は条件を満たすのか?なんて、すぐに判断できる日本人がいったい何名いるのだろうか?といつも、疑問に思います。 

血族は、本人の親族で、姻族が配偶者の親族、◯◯親等というのはその近さを表す数字がはいります。 

父母なら1親等、子も1親等、祖父母になると2親等ってな感じです。 

ただ、意味はわかっても、実務としては非常にわかりづらいです。要は、この続柄(叔父・叔母・曽祖父・・など)の家族が、「扶養親族」や「扶養家族」の条件を満たすのか?を知りたいだけなんですけどね。 

だから、難しく考えなくてもいいように、無理くり表にまとめてみました。

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何親等とかの数字は書いてません。ややこしいだけだと思ったので。対象の続柄の家族に◎がついているかどうかを見れば、よほどのイレギュラーケースでない限り、業務に必要な判断はこれでできると思っています。 

ただ、配偶者については注意が必要です。 

原則配偶者は本人と同等です。(父母や子などと同じように無理やり親等で表すなら0親等ですかね・・) 

なので、例えば本人の子に◎がついている場合、子の配偶者も同等と考えるのが普通です。 

最初にあげた2つの基準にでてくる以外に、追加で親族という列を作っています。親族という言葉の範囲には「本人の配偶者と6親等以内の血族と3親等以内の姻族」を含みます。これも感覚的に間違いやすいんじゃないかと思ったからです。 

お役にたてばうれしいのですけど。